Webライターの文章を校正する方法-基本を覚えてツールで効率化
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Webライターまたはディレクター(編集者・校正者)が、文章を校正する際には、一定の手順を決めておくと効率良く進められます。
ただ、場合によってはそのプロセスが多くなるため、思っていた以上に時間がかかったということになりかねません。
そこで今回は、Webライターの文章を校正する基本の方法と、ツールによる効率化について紹介します。
Googleドキュメントは表記ゆれを一括置換で素早く修正し、気になるワードを色付けしてチェックするほうが素早く校正・校閲できます。
筆者が現在でも使っているスプレッドシートのGoogle Apps Scriptで作った「ポチッとテキスト」で、面倒な定型業務を機械に任せて自動化し、推敲・リライトに注力しましょう。
詳しくは、以下のページで触れていますのでぜひ参考にしてください。
目次-気になる内容だけ読む-
Webライターの文章を校正する仕事とは?
Webライターの文章校正とは、届いた記事を校閲し、推敲する仕事のことです。
本来の意味での校正は、過去と現在の文章を照らし合わせて誤りを正すこと。
ただ、Webライターやディレクターとして働くと、誤字脱字チェックや推敲を「校正」として取り扱うことが多くあります。
文章を校正する際には、Webライターが自ら行う場合と、ディレクター(編集者・校正者)が行う場合の「2種類」があります。
どちらの場合でも、文章を校正・校閲するプロセスは誤情報の発信を防ぎ、トンマナをそろえて統一感を出すためにも外せないものです。
Webライター自身が文章を校正する基本の方法
Webライターの文章を校正する方法は、以下の手順を基本とし、行いやすい方法へアレンジしてください。
- 全体の誤字脱字をチェックする
- レギュレーションにあわせて修正する
- 表記統一といったトンマナに準じて修正する
- 同音異義語の誤りを確認する
- 文末表現の重複(2〜3回まで)を修正する
ここまでたどり着けば、残りはより良い文章に仕上げるために、推敲のプロセスへ移ります。
また、筆者はツールを使って一定の業務を自動化しているため、以下の流れで進めています。
- ツールを使って全体をチェック
- 表記を統一
- 1文ずつ誤字脱字をチェック
- 文法上の誤りを見つけて直す
- ツールを使って全体を再チェック
上記の方法についてより詳しくは、以下の記事でまとめているので参考にしてください。
Webライターの文章をディレクターが校正する基本の方法
Webライターの文章をディレクター(校正者や編集者)が校正する方法は、以下のとおりです。
- 誤字脱字や表記ゆれをチェック
- レギュレーション・トンマナに準じているのかチェック
- ファクト・エビデンスをチェック(書かれている内容を含む)
- 全体を読み進めて違和感がないかチェック
基本はWebライターと同じですが、文章に書かれている内容が「正しいか」というファクトチェックや、「根拠が本当にあるのか」というエビデンスチェックが必要です。
また、必要に応じて推敲・リライト(書き換え)したり、何が問題なのかを明記して修正を依頼したりします。
なお、筆者はチェックする前にコピー&ペーストチェックを実施し、問題があればその時点で修正を依頼しています。
考えることは正しさと信憑性
まず、Webライターの文章を校正する際には、以下の「正しさ」を意識します。
- 国語として正しいか(漢字や文法など)
- データや固有名詞が正しいか(数値や名称など)
- 事実として正しいか(根拠や現実性など)
全体の流れとしておかしな部分はないか、その表記で本当に誤解を招くおそれはないかなど細かく確認します。
国語としての文法や誤字脱字を確認するだけではなく、必要に応じて推敲・リライト(書き直し)も実施しましょう。
次に、信憑性の観点から実現不可能な提案をしていたり、明確な根拠がなく主観で語っていたりしていないかを確認します。
ネットや知見、論文や公的な資料を使っていたとしても、解釈の違いからあり得ない方向へ結論が向かってしまっているということもあるからです。
Webライターの文章を校正する際によくあるNG例
Webライターの文章を校正する際に、よくあるNG例を集めてみました。
- コピー&ペースト率が5割を越えている
- 文末表現の3連続で書かれている(ます。ます。ます。等)
- 根拠のない最上級表現がある(もっとも、業界最大等)
- 事実とは異なる内容を記述している(公式ではない金額等)
- 慣用句・同音異義語のミスがある(間が持たない→間が持てない等)
- レギュレーション・トンマナに準じていない など
単純なものですが、意外に守れていない場合が多く、そもそも文章量が指定より足りていないといったことも見かけます。
初心者のうちは仕方がないものですが、どうしてもこういった細かい部分を見続けることで気苦労は絶えませんから、適切にフィードバックを実施し、文章力の向上を狙いましょう。
Webライターの文章を校正・校閲するポイント
Webライターの文章を校正・校閲するポイントは、以下のとおりです。
- 執筆から時間をあけてチェックする
- ミスがある前提で読み進める
- 数字や固有名詞まで細かく見る
- 慣用句・同訓・同音異義語に目を向ける
- 句読点や語尾まで確認する
細かい部分にまで目を向けると、相当な時間がかかりますから、文章を作成する人そのものを徹底的に見極めるといったプロセスが必要になる場合も少なくありません。
校正・校閲のポイントは以下にまとめたので、参考にしてください。
Webライターの文章を校正する際にはツールを活用
Webライターの文章を校正する際には、ツールを活用して無駄な時間を削減し、より良くするために注力できる環境づくりが大切です。
使うツールは場合によって異なりますが、シーン別にまとめてみたので参考にしてください。
シーン | おすすめツール | 目的 |
---|---|---|
執筆 | Word Googleドキュメント Shodo |
誤字脱字・文法ミスの削減 |
誤字脱字 | Enno 文賢 Shodo |
誤字脱字・文法ミスの発見と修正 |
ファクト・エビデンス | Googleスカラー CiNii Research |
正しさと根拠の確認・修正 |
コピペチェック | Copy Content Detector コピペリン |
一致率・類似率の確認・修正 |
文字数チェック | 文字数カウントツール各種 | 文字単価のチェック |
できることなら、執筆の時点から誤字脱字や文法のミスを減らせるツールを導入しておきます。
また、一定のミスを素早く確認するために誤字脱字チェックのツールも導入し、ファクト・エビデンスチェックや正しさチェックへ時間を多めに残すことも大切。
コピペチェックや文字数チェックもツールがありますので、活用できるものは使ってみましょう。
誤字脱字チェックに便利なツールについては、以下にまとめていますので参考にしてください。
文章の校正・校閲はメディアに必要不可欠
Webライターの文章を校正・校閲する仕事は、Webメディアを運営する上で必要不可欠なものです。
ただ誤字脱字やミスを見るだけに限らず、本当に正しいのか、現実的に問題のない内容なのかまで確認しましょう。
また、校正・校閲は一定の時間がかかりますので、ツールで効率化する選択肢も大切です。
Googleドキュメントを使っている場合は、表記ゆれの一括置換と気になるワードの色付け確認を実施できる「ポチッとテキスト」がおすすめです。
ぜひ本記事と一緒にチェックしてみてください。