SEOの校正作業の重要性と効率化|ポイントやコツを解説
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SEOコンテンツの校正は、オウンドメディア等でも重要なプロセスです。しかし、何をチェックするべきなのか、どうやったらいいのかで悩むという声を多くもらいました。
そこで今回は、SEOコンテンツの校正の基本からチェック項目、実施するメリットまで解説します。
SEOにおいて校正は、以下の点において非常に重要なプロセスです。
- 離脱率を低下させる
- 権威性を高める
- 炎上リスクを減らす
しかし、実際に行ってみると非常に時間がかかります。そこでおすすめなのが、ShodoというAI校正の導入です。
Shodoは、Webライターからディレクターまで使えるツールで、校正にかかる余計な工数をカットして文章作成・チェックを効率化できます。気になる方は、ぜひ以下のページからご覧ください。
目次-気になる内容だけ読む-
SEOにおける校正とは
SEOにおける校正とは、文章にある誤字脱字および表記ゆれ・文法・トンマナなどの不備を確認する作業のことです。執筆後の原稿を見直して、文章のミスをないかチェックするのは、執筆者に加えてディレクターも同様です。
校正と似た言葉に校閲がありますが、これは事実関係の誤りを確認する作業のこと。権威性・信頼性を損なわないかをチェックするという観点が重視され、校正のプロセスと一緒に実施されるケースがほとんどです。
また、場合によっては校正に含めて校閲を行うことから、まとめて校正と呼ばれることがあります。
筆者の場合はレギュレーションチェックに含まれていたことがありましたし、校正と校閲をわけてさらに品質を高めながらも、出典元への確認を迅速に行うといった体制づくりを実施した経験もあります。
メディアが育たないうちは大きなトラブルも起きにくいですが、オウンドメディア等ではわけて用意することも検討しておくと、未然に炎上といったリスクを低減できます。
ちなみに、校正・校閲のほかにも、推敲・添削といった言葉もあります。気になった際には以下のページを参考にしてください。
SEOにおける校正が重要視されるワケ
SEOにおいて、文章(コンテンツ)の作成と校正を別工程に分けるといった形で、重要視されている理由は以下が挙げられます。
- 離脱率を低下させる
- 権威性を高める
- 炎上リスクを減らす
離脱率を低下させる
SEOコンテンツを校正することで、文章をブラッシュアップし、読みやすさ等を向上できて「離脱率」を低下できます。
「読みにくいコンテンツ」と「読みやすいコンテンツ」なら、読みやすいものを選ぶ傾向にあるのは明白です。何を言っているのか理解できなければ、集客したのにもかかわらずCVしないということも発生します。
SEOにおける校正で、文章を全体的にブラッシュアップすることは、その結果として離脱率を低下させるのにも効果的なわけです。
権威性を高める
SEOコンテンツの校正によって、使われている用語を書き換えたり、それに付随して補足事項を付け加えたりすると「権威性」を高められるのも一つの要因です。
単純に文章のミスが減るだけでも、確かな情報であるという信頼性を高められますし、表面上だけで作られたコンテンツに専門知識を加えて言葉を変えるだけで質はガラッと変わります。
権威性という観点で見れば、共起語等の盛り込みは必要ですし、そこに表記ゆれや違う使い方をしているものが含まれているのはナンセンスなはずです。
炎上リスクを減らす
SEOコンテンツを校正すると、相手にとってネガティブに捉えられるものまで見つけられて、炎上リスクを低減できるメリットがあります。
- 他社を罵る記述がある
- 紹介文に不備がある
- 誇大広告に該当してしまう
上記に挙げたものは炎上のリスクとなりやすい要素です。こうしたものまで目を向けて校正できると、よりコンテンツの質を高められますし、あとで修正(書き換え・リライト)を実施するといった大規模な改修を減らせます。
SEOコンテンツの校正でチェックする8つの項目
SEOにおいて校正でチェックする項目は、以下が挙げられます。
- 誤字脱字
- 表記ゆれ(ゆらぎ)
- 句読点
- 語尾(文末表現)
- 固有名詞および数字
- 慣用句(文法)
- 同音異義語(同訓異義語)
- トーン&マナー
それぞれ、簡単に紹介しますのでぜひ参考にしてください。
誤字脱字
SEOの校正でもっともポピュラーなのが、誤字脱字(いわゆるタイプミス等)です。長文であるほど、そして専門性が高いほど発生率が高まり、見落としも増えます。
誤字脱字はツール等で一定数を減らせるものの、精度によっては見逃されることも多いものです。校正を実施する際には、「あって当たり前」と考えて、見逃さないよう注意しましょう。
表記ゆれ(ゆらぎ)
SEOの校正では、表記ゆれ(ゆらぎ)もチェックします。例えば、「スマホ」なのか「スマートフォン」なのか「スマフォ」なのかといった違いが挙げられます。
IT分野においては、「フォルダ」か「フォルダー」、「パソコン」や「PC」なども代表例ですね。オウンドメディアや制作するサイトにおいて、表記を統一することは全体の統一感を出せますし、その専門に特化したことを「GoogleのAI」へ伝える基本的な項目です。
複数のコンテンツ制作者が存在している場合には、この表記ゆれが非常に多くなりますので、校正担当者が一定のルールをまとめたものを作っておくことが大切です。
句読点
SEOの校正において、読みやすい文章に必須の「句読点」は見逃しやすく、そして重要性の高い項目です。1文あたりに推奨されている読点は「1〜2」、多くても「3」までにしておくと簡潔にまとめやすくなります。
句点は文末のみに使い、吹き出しおよび括弧等で利用する際には抜け・漏れに注意します。さらに、句読点が2回連続で使われていることもあり、小さなミスですが意外に見落とす要素として意識しましょう。
1文1意(1テーマ1メッセージ)はSEOにおいて基本事項。文章も適度な長さが読みやすいものですので、「〜ですが、〜だ。」「〜となり、〜だから、〜だ。」といった長く続ける傾向があるなら「2文に分けるといった工夫」が効果的です。
語尾(文末表現)
校正では、語尾(いわゆる文末表現)もチェックします。基本的には、「ですます調」であれば、「です。ます。の文末が続くのは2回まで」といったルールがおすすめですね。
文末表現は同じものが続くと、読み手側に単調なイメージや違和感を与えてしまいますし、不揃い(ですます。に、だ・である。が使われている)などもNGですね。
校正では統一感、そして読みやすさの観点から、語尾(文末表現)の見落としに注意ですね。
固有名詞および数字
校正で厳しくチェックしたいのが、固有名詞や数字の誤りです。
固有名詞のミスでは、他サービスを紹介する際にネガティブな印象を与えてしまいますし、自社サービスならKWの不適切な使用による認知が進み、ブランディングを邪魔してしまいます。
また、数字のミスでは「全角か半角か」「記述の数字に問題がないか(校閲)」が必要です。さらには、漢数字で表すことがある表記も含まれるので見逃し注意です。
ちなみに数字の全角・半角は、ワープロの時代だと「1つなら全角」「それ以外を半角」といった区別があったようです。現代のSEOではどちらでも良いですが、全角または半角のいずれかに統一することを読みやすさの観点からおすすめします。
慣用句(文法)
慣用句は複数の単語を使って、1つの言葉として意味を持たせるものですが、この言い回しに若干の違いがあることをご存知でしょうか。筆者が校正でよく見かける間違えやすい慣用句を、以下の表にまとめました。
慣用句 | 正しい表記 |
---|---|
間が持たない | 間が持てない |
足元をすくわれる | 足をすくわれる |
声をあらげる | 声をあららげる |
采配を振るう | 采配を振る |
新規巻き返し | 新規蒔き直し |
しかめつらしい | しかつめらしい |
怒り心頭に達する | 怒り心頭に発する |
押しも押されぬ | 押しも押されもせぬ |
熱にうなされる | 熱に浮かされる |
目鼻が利く | 目端が利く |
慣用句のような記述がある場合には、自らの知識を過信しないで調べてみることをおすすめします。
なお、他にも以下の項目は慣用句に加えて確認しておくと良いでしょう。
- 日本語の文法に誤りがないか
- 二重否定や二重表現はないか
- 主語と述語のねじれはないか
同音異義語(同訓異義語)
校正で見落としやすい項目のナンバーワンが、同音異義語(同訓異義語)です。
例えば、以下の同音異義語(同訓異義語)は意外に多く見かけます。
同訓異義語 | 表記 |
---|---|
あたたかい | 温かい・暖かい |
やわらかい | 柔らかい・軟らかい |
かえる | 変える・替える・代える・換える |
あらわす | 表す・現す |
すすめる | 進める・勧める・薦める |
同音異義語 | 表記 |
---|---|
かいてい | 改訂・改定 |
せいさく | 製作・制作 |
さいしょう | 最小・最少 |
たいせい | 体制・態勢 |
げんじょう | 現状・原状 |
「制作・製作・政策」すべて同じ「せいさく」ですが、相手に伝えられる情報がまったく異なります(AI校正でもこの点はよく指摘されます)。
こうした表記ゆれ(ゆらぎ)に該当する項目まで細かくチェックしましょう。
トーン&マナー
記事の品質を担保するために必要な文章のトンマナ(トーン&マナー)は、書き方や表記の仕方を統一するなどの目的で、専用に用意するルールのことです。
校正においては、「です・ます調」でそろえる、「特定のキーワード」を使わないといったルールが、文章のトンマナとして挙げられます。
「表記ルール」「執筆ガイドライン」「統一ルール」「統一表記」などで呼ばれることもあるので、見聞きした人も多いのではないでしょうか。
文章のトーン&マナーが用意されているなら、それを遵守する形であるかも校正でチェックしましょう。
SEOコンテンツにおける校正のやり方・コツ
SEOコンテンツの校正を行う際には、以下の対策ポイントを押さえておきましょう。
- 半日から1日はあける
- 間違っている前提でチェックする
- 紙に印刷して読みなおす
- 第三者にチェックしてもらう
- 声に出して読んでみる
- ツールを使って校正する
- 間違いを繰り返さない仕組みを作る
- 根本の原因を取り除く
時間を空けること、根本的な原因(タイプミス等のヒューマンエラー)は、簡単に取り組めるものです。また、可能であれば声に出して読んだり、紙に起こしてみたりするのもおすすめです。
SEOで文章に校正ルールを設けると時短できる
SEOでは、文章を作成する際に一定の校正ルールを設けるだけで、手戻りの手間を減らして時短できます。
作成時点から気をつけておけば、それだけミスが減りますし、共通認識として相手に伝えられるので文章もブラッシュアップされた状態で届くケースが多いためです。
筆者はこれまで多くのコンテンツ制作にかかわってきた経験から、一定のチェックリストを作成してお渡しするようにしただけで、校正を時短できただけに限らず、納品後にお喜びの声をいただくことが増えました。
校正ルールを言語化するのは難しいものもありますが、一定の技術を身につけてもらうためにも便利ですし、双方にとって有益なものになりますので、試してみてください。
校正チェックリストはどこで手に入る?
校正チェックリストは、制作する文章およびメディアによって異なるため、一定のテンプレートが存在しません。
とはいえ、SEOにおける校正のチェックリストを作るのは、非常に時間がかかるものです。以下の内容から考えると、相当量になることは明白ですし、目視による確認も必要となります。
- 誤字脱字
- 表記ゆれ(ゆらぎ)
- 句読点
- 語尾(文末表現)
- 固有名詞および数字
- 慣用句(文法)
- 同音異義語(同訓異義語)
- トーン&マナー
校正チェックリストを作る際には、誤字脱字や表記ゆれをメインに作っていくと良いでしょう。チェックしながら累積し、その精度を高めていくことも大切です。
例えば、筆者は以下のツールを作成し、スプレッドシートに項目を累積しながら「一括置換する」「文章の作成者にチェックを依頼する」といった方法で時短を実現しています(現在ではAI校正も用いています)。
よく間違える言葉や、表記ゆれのリストも付属していますので、ぜひチェックしてみてください。
SEOコンテンツの校正は完全自動化が難しい
IT技術の発展によって、AI校正ツールが多く出てきましたが、文章の校正はどうしても目視による確認が必要です。
例えば、ネガティブチェックや書いてある意味の異なり、文章のクオリティなど、こだわるとキリがありませんし、AIでは判断ができない柔軟に対応するべき事柄が含まれるためです。
なかでも、以下のエラーはAIやツールで見逃しやすいものの代表例です。
- 主語と述語のねじれ
- 修飾語と被修飾語の位置
- 純粋エラー(句読点の連続やワードの重複など)
SEOコンテンツの校正で、ツールを使った自動化に加えて目視のチェックを実施するためにも、一定の作業は自動化してしまいましょう。
【補足】Webライターの文章を校正する方法
Webライターの文章をディレクター(校正者や編集者)が校正する方法は、以下のとおりです。
- 誤字脱字や表記ゆれをチェック
- レギュレーション・トンマナに準じているのかチェック
- ファクト・エビデンスをチェック(書かれている内容を含む)
- 全体を読み進めて違和感がないかチェック
なお、チェックする前にコピー&ペーストのチェックを実施し(一致率等)、問題がある場合は先に戻しておきます。その際に、すぐチェックできる項目の修正があれば、一緒に依頼しておくと手戻りを減らして時短できるはずです。
Googleドキュメントを使うならスペルチェック
SEOコンテンツの制作にGoogleドキュメントを使うなら、スペルチェックで校正の手間を少しでも減らすことが大切です。
誤字脱字の修正に活用でき、一定の文法を確認する際にも便利です。
SEOコンテンツの校正は時短と累積が成功の鍵
SEOコンテンツの校正は、ツール等で単純エラーを排除して時短すること、精度を高めるために一定の校正ルールを累積することが成功の鍵です。
時間がかかりますが、一度作ってしまうと一定のルールは使いまわしできますので、他メディアと比べて伸び悩んでいるといった際には、見直しの一環としてチェックしてみることをおすすめします。
なお、フリーランスの身ではありますが、校正の外部委託サービス(詳しくはこちら)を提供しております。また、校正の効率化をサポートする買い切りのツールを販売していますので、以下のページもご覧ください。